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落語研修旅行

更新日:8月19日

新刊情報

今年、以下の参考書がリリースされています。


「高校現代文をひとつひとつわかりやすく 改訂版」

2016年発売以来8刷、35000部を超えるロングセラーとなった代表作が改訂されました。問題数も増やし、フルカラー化しより充実した内容になりました。


「高校古文漢文をひとつひとつわかりやすく」

完全新作です。

古文を理解するにはまず「現代国語」から、というポリシーで作成しています。


本題

さて、毎年7月と12月にはまるまる一週間休んで研修旅行に行くことにしているのですが。


去年の年末は九州→広島→四国と西のほうをまわってきましたが、今回はいつもどおりの東京です。


これまた通常どおり、各塾の経営者の先生、予備校のプロ講師の先生、大学教授の先生など知り合いの方々と活発な意見交換会、異業種交流会などを行っているわけであり、決してただの遊びではないのです。業務の一環であることを発寒4条1丁目の方角を若干意識して明確に申し添えておきます。


そして、本研修旅行にはもう一つの大きな目的があり、それがタイトルにもあるとおり


落語


なのです。


講師たるもの、話術が商売道具ですから。


プロの噺家からトーク・スキルを盗み、自分の授業により磨きをかけたいのです。決してただの遊びではないのです。業務の一環であることを発寒4条1丁目の方角を若干意(略


ですので、行ける限り空いた時間で寄席とか落語会とか行きまくろうと思って、あまり昼の予定は詰めないように日程を組み、結果的にはホール落語1回、寄席2回の計3回フルで聴きに行くことに成功しました。


では、なぜ数ある「話芸」の中で、研修に落語をわたしは選んだのか。

今日はせっかくなのでそのへんの経緯をまとめてみようかと思います。


千葉県流山市に住んでいたころは、正直寄席や落語会に行くほど落語に関心がなく、本格的にちゃんと聞き始めたのはむしろ2017年に札幌に戻ってからだったんですね。


最初に聴いたのは、1998年だったでしょうか。高校のころの修学旅行のANA寄席でした。

飛行機の中で聴けるアレです。

特にほかに機内放送で聞きたいものもなく、プラス基本的にわたしは飛行機がこわいので何か聞いて気をまぎらわせたい面もあり。

演目は何だったか、確かたい平師匠の「二番煎じ」だったような気がしますが、これが相当に面白くて、それ以来「飛行機に乗ったら落語を聴く」習慣ができて、乗るたびに全部聴いていました。


ただ、そもそも飛行機に乗るのが年に数回レベルの生活が続いていましたし、ふだん自分の休みを使って聴きに行くほどハマったかと言われるとそこまででもない、という微妙な感じのままFiveSchoolsオープン準備のため2017年関東から札幌に引っ越すこととなります。


関東では車を所持していなかったのですが、札幌では基本的にほぼ全てが車通勤となるわけで、家があいの里なものですから琴似まででだいたい片道30分ぐらい、今の伏見だと45分ぐらいはかかるでしょうか。

すると、毎日往復1時間以上車を運転することになるわけで、これはこの時間を活用して何かやったほうがいいと思うじゃないですか。


で、落語って演目によって差はあるものの、だいたい1席が30分ぐらいなんですよね。

となると、通勤時に往復で2席毎日聴けるわけですから、通勤時間用にiPodに落語入れて聞いていれば1年で理論上700席ほどの落語を聴くことができる。

これは、数年続ければ結構詳しくなれるのではないかと考えたわけです。

無趣味な人間ですからね、教養にもなり趣味も得られるなら一石二鳥であるな、と。

また、前述のとおりトーク・スキルに磨きをかけられることを考えると一石三鳥とも言える。


で、そんな生活を4年続けた今年2022年、どのぐらいわたしは落語に詳しくなったのか。

2017年の時点では「芝浜」も「時そば」もストーリーを理解していないレベルだったのですが。


この7月に札幌で落語会1回、さらに今回の東京研修旅行で3回、合計4回通ったのですが、そのときの演目の一覧と、その横に「わたしがその噺を知ってたかどうか」を◎△✕で付記したいと思います。

決して噺の「評価」ではないのでお間違えなきよう。


◎……あらすじやサゲをほぼ説明できる

〇……説明しろと言われると若干怪しいけど大体わかる

△……演目名は知っているけど説明できない

✕……初めて知った


7/2(土)道新ホール「三遊亭兼好独演会」

兼好「湯屋番」〇

兼矢「転失気」◎

兼好「ねずみ」◎

兼好「やかんなめ」◎



三遊亭兼好師匠はピンクの好楽師匠の2番弟子ですが、娘さんとか家族の話題をマクラで出されるのですね。

その娘さんが高校生のとき、とある予備校で1年間国語教えてたんですよ。

で、卒業間近になったあたりのタイミングで、


「うちのお父さん落語家なんですよー」


と言われてたんですよね。


その時点では前述のとおりそこまで落語に興味がなかったので、


「そうなんだ、すごいね!」


程度の薄目リアクションで返してしまったことを大変に後悔しています。


自分が落語聞くようになってすぐにそのエピソードを思い出して率先して兼好師匠の噺を聞くようになったのですが、まさかこんなすごい人だったなんて。

今50歳になったを過ぎたぐらいの師匠ですが、落語好きで知らない人はまずいないですし、実力的にも完全に同世代のトップランナーです。

あの時点で今と同レベルの知識があれば絶対サインもらいに行ったのに。


「湯屋番」はそんなに聴いたことなかったんですけど、テイストとしては「浮世床」に近い感じに盛り上がる演出で、あまりに盛り上がりすぎて次に上がる二ツ目の方がちょっと気の毒でした。

「ねずみ」「やかんなめ」どちらもよかったですね。共に好きな噺ですし、すごい人はどの噺にも確実に自分ならではの工夫を入れてくるものだな、と。


7/16(土)有楽町よみうりホール「落語教育委員会」

小ふね「鈴ヶ森」◎

歌武蔵「植木屋娘」✕

喬太郎「すなっくらんどぞめき」△

兼好「井戸の茶碗」◎




東京での一発目ですが、全員最高に良かったですね。

過去に行った落語興行の中でもベスト級、というかベストだと思います。


歌武蔵・喬太郎・兼好なんて全員面白いに決まってるんですけど、特に喬太郎師匠のアレは圧倒的でしたし、アレの後にごく普通に古典落語をやって普通に沸かせて締められる兼好師匠もさすがと言うほかない。


そして、こんなメンバーの会の前座に出て、場を温めて次に繋げられる二ツ目の小ふねさんという方も非常によかった。独特かつ一定のテンポで進むのが気持ちよかったです。しかもTwitter見つけたからフォローしたらフォロバしてもらえました。


「すなっくらんどぞめき」を△にしているのは、この噺自体はまったく初だったのですが、これは「二階ぞめき」という古典の改作なんですね。

「二階ぞめき」はストーリーまで知ってますし、「これは二階ぞめきのアレンジだな」ということは本編に入ったら割とすぐにわかったので✕ではなく△扱いとしておきます。


7/17(日)上野鈴本演芸場・昼席

いっ休「弥次郎」✕

小辰「金明竹」◎

仙成・仙志郎 大神楽曲芸

風柳「長短」◎

歌武蔵「支度部屋外伝」◎

にゃん子・金魚 漫才

さん助「代書屋」◎

正朝「蔵前駕籠」〇

小猫 ものまね

わさび「松曳き」✕

ダーク広和 手品

圓太郎「化け物使い」◎

小ゑん「銀河の恋の物語」✕

あずみ 三味線漫談

三三「締め込み」◎



ホールでの落語会は札幌でも行けますが、こういう「寄席」の定席は東京でないと行けないので今回絶対行きたいと思っておりました。

ホール落語だと「色物」がめったに出ないので、落語よりも正直色物に期待して行った面も強いのですが、特に「大神楽曲芸」はすばらしかったですね。

「大神楽曲芸」というのはアレです、染之助・染太郎の「いつもより余計に回っております」ってやつ。

前に千歳で「紙切り」は見たことがあってあれも感動的でしたが、大神楽曲芸も負けず劣らずの衝撃レベルです。見る機会あったら絶対見た方がいいですよ。紙切りも大神楽曲芸も。


落語のほうだと、柳家わさび師「松曳き」がものすごく面白かったです。

わさび師、笑点新メンバー候補のかなり有力なポジション(宮治師がいなかったら選ばれてたレベル)に位置していたらしく、なるほどこれなら売れるはずだと納得しました。

あ、あと橘家圓太郎師匠も「ベテランの円熟しきった芸」という感じの、凄みを感じる素晴らしい高座でしたね。

トリの三三師の「締め込み」は音源で聴いたことあったので、どうせなら初めて聴くネタが良かったと思いはするものの、その日の前に出てきたネタの要素を随所に入れまくりながらクスグリを作っていくので結局飽きずに新鮮に聴けてしまいました。


7/18(祝)国立演芸場

辰ぢろ「道灌」◎

市童「転失気」◎

ホンキートンク 漫才

柳勢「七段目」◎

小満ん「応挙の幽霊」◎

小辰「いかけや」△

扇辰「麻のれん」✕

橘之助 三味線漫談

市馬「三十石」✕



前座の辰ぢろさんという方、口調も落ち着き方もとても前座とは思えない感じで良かったですね。


ただ、全体的に見るとこの日はトリの市馬・落語協会会長の印象が相当強かったです。

「三十石」はまったく知らない噺で、そこまで笑いの起こる噺ではなく、かつ泣かせる人情噺というわけでも全然なく、「旅の雰囲気と情緒を船歌とともに味わう」ことがメインを占めるという独特な内容で。

「三人旅」に近いところもありますが、「三人旅」よりももっと「雰囲気と情緒」にステータス全振りしたような。

しかも、何がすごいって登場人物に応じて江戸弁・大阪弁・京都弁をぜんぶ使い分けるんですよね。

もう一度聴きたい噺です。CDとかで出たらすぐ買う。


◎……15

〇……2

△……2

✕……6


どうでしょうか。25席中、15席、60%が◎なので、まぁわりと詳しいと自認してもよい気はしますし、しかし✕が6つと20%オーバーなわけですから、まだまだ知らない噺がいっぱいあるとも当然言えます。


で、札幌帰ったらこの✕とか△だった噺の音源を見つけて、それを再び車で聴くという流れになり、さらにわたしは落語に詳しくなるのですね。


ということで、あと2日滞在したら半田先生を連れて札幌に戻ります。

あ、明日も時間微妙にあるから浅草演芸ホール行ってくるかもしれないです。

それでは、来週からは夏期講習もありますので通常運転に戻ります。




せっかく国立演芸場に来るなら、国会まわりも見学していこうと。

研修旅行なのです。決してただの遊びではないのです。業務の一環であることを発寒(


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