Shinya Nana
美術館あれこれ
更新日:2021年12月9日
2022年度時間割について、本日公開、新規生募集スタートする予定でしたが、諸事情によりちょっとまだ公開できない状況でおります。
ネガティブな意味での「諸事情」ではありませんので、ご心配いただくには及びません。
いましばらくお時間ください。
2021/12/3 追記
「諸事情」が片付きそうな雰囲気が出てきました。
その諸事情もあわせて、来週8日~10日ぐらいには発表できるような気がします。
2021/12/7 追記
12月10日か11日に、新年度時間割発表したいと思います!
よろしくお願いいたします。
ということで、今日はスタッフブログの日です。
本日は新谷新主任です。
・・・・・・・・・・・・
新谷です。
また来てしまった。どうしよっかな。
前回のブログで「絵を観たり描いたりが好き」って書いたし、今回は「観たり」の部分の話でもしましょうか。
皆さん、美術館って行ったりしますか?
テスト勉強や受験とは直接関係はありませんが、心を豊かにするために誰かが心血を注いで形作った芸術を目にするのはとても良いことです。
いちいち遠いことがネックではありますが、北海道にも魅力的な美術館がたくさんあります。
折角なので、今回はそれらをいくつかご紹介していこうかと思います。
北海道立近代美術館
地下鉄東西線「西18丁目」駅から徒歩5分。一番行きやすい美術館。
絵とかに詳しくなくても「名前だけは聞いたことある」とか「知らんけど絵は確実に見たことある」的な芸術家の展覧会もよくやるので「あっ、ちょっと見てようかな」って時におすすめ。
ただそういうノリで行きやすい分、展覧会の内容と行く日によってはめっちゃ混むので(「室内で並ぶ」という概念がある美術館は知っている中だとこことルーブル美術館の「モナリザ」の前だけ)
(本州だともっとあるかもだけど)
人酔いしたりある意味現代アートみたいなことになりたくなければ開催期間後半の平日に行くのが吉。
開催中の展覧会
<【特別展】HBC北海道放送創立70周年記念 富野由悠季の世界>
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb/exhibition/program/18
会期 2021.11.17(水) - 2022.01.23(日)
札幌芸術の森美術館
美術館という「雰囲気」を味わいたいのならこちらがおすすめ。
「美術館」だけでなく「工芸館」「野外美術館」というのもあり、「工芸館」ではおしゃれで丈夫な工芸品を販売しているので、お土産のレパートリーも豊富。
(他の美術館だと結局ポストカードとかになるので…)
「野外美術館」では自然に佇む様々な彫刻を楽しむことができます。秋の天気の良い日に行くと紅葉が綺麗。
地下鉄「真駒内」駅からバスで15分。札幌住まいにしてもまあ遠いし展覧会実質3つ分なので、その日一日これのために「おっしゃ行くぞ」となる必要がありますが、満足度は高いです。
開催中の展覧会
<札幌美術展 佐藤武>
https://artpark.or.jp/tenrankai-event/r3-satotakeshi/
<工芸館 クラフトギャラリー VEST POCKET 特別展示 マグカップの森>
https://artpark.or.jp/tenrankai-event/vest_pocket2021_mug_forest/
会期 2021.10.9(土) - 2022.1.10(月・祝)
本郷新記念札幌彫刻美術館
彫刻家・本郷新の美術館。作家のアトリエがそのまま美術館になることはよくあるのですが、ここがまさにそれですね。札幌で彫刻を見るんだったらここがおすすめ。
地下鉄東西線「西28丁目」駅からバスに乗って徒歩約10分。
初めて行った時「彫刻美術館入口」で降りたのに目の前になくて「あってる?!ここあってる?!」ってなりながらグーグルマップを開きましたが、途中に通る高級住宅街がなかなか趣のある景観をしていて歩いてて楽しい道だったりしますので天気の良い日に是非。
本館(常設)
開催中の展覧会
<第3回本郷新記念札幌彫刻賞受賞記念 高橋喜代史展 言葉は橋をかける>
http://www.hongoshin-smos.jp/upimg/20210730180334.pdf
会期 2021.9.11(土) - 2022.1.16(日)
↑以上は札幌から地下鉄・バスで行ける美術館。
↓以下は遠出する際におすすめの美術館。(一日で行けるっちゃ行けるけどJR特急不可避な場所)
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
彫刻家・安田侃の美術館。JR札幌駅で待ち合わせとかに使うでかくて白くて丸っこい輪っかのオブジェがあるじゃないですか。あれを作った方です。(「妙夢」という作品)
「あ~なんか見たことあるわ…」ってなるはずの一覧↓
https://www.sapporo.travel/spot/feature/kanyasuda/
ああいうのがい~っぱい佇む美唄の野外美術館になります。
人物や動物などの具象彫刻もいいですが、抽象彫刻も人によって見え方が変わってくるので面白いですよね。
仕事に疲れある日間違えて別の電車に乗ってしまった瞬間にすべてがどうでもよくなって適当な駅で降りた後ぼーっと風景だけ見て久しぶりに深呼吸がしたい時などにもおすすめ。
北海道立旭川美術館
同じ道立美術館なのもあってか、雰囲気は近代美術館によく似ていますね。
ちょうどこの間「放浪の天才画家 山下清展」を見に行きましたが、少年時代から晩年までの年代順に作品や手紙、時代背景の説明パネルが過不足なく展示されていて、作者の生涯とその心情がすっと入ってくるとても好い展覧会でした。
旭川は木工産業が盛んで、旭川美術館でも木の造形作品の展覧会をよく開催しているようです。
(実際山下展の隣の展示室では木彫刻の展示をしていました。こちらも狭いながらとても良かったです。)
興味のある方は是非。
開催中の展覧会
<アートギャラリー北海道 神田日勝記念美術館×神田美術館×北海道立近代美術館の所蔵品による>
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj/exhibition/program/35
<北海道の美術 1950-70年代>
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj/exhibition/program/34
会期 2021.12.18(土) - 2022.03.13(日)
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旧旭川偕行社)
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/sculpture/index.html
同じく旭川の美術館。元は旧陸軍が社交場として使っていただけあって、外から見てもとても雰囲気のある建物です。
旭川の有名な彫刻家である中原悌二郎の作品はもちろん、歴代の中原悌二郎賞(※彫刻界の芥川賞みたいな賞)受賞作品が展示されているので、色んな作家の彫刻をゆっくり見たい時におすすめ。
他にも紋別の「木のおもちゃワールド館ちゃちゃワールド」(http://cha2world.com/)や、鹿追の「神田日勝記念美術館」(http://kandanissho.com/)、音威子府の「 砂澤ビッキ記念館」(https://bikkyatelier3more.wixsite.com/atelier3more)などなど、北海道には多くの美術館があります。
昨今はご時世的に基本閉鎖空間である美術館にはなかなか行けませんでしたが、最近コロナ禍もやっと終息の目処が立ってきたので、今後以前のように気軽に行けるようになると嬉しいですね。
作品自体は本やネット、テレビなどで見ること自体は容易ですが、結局実物を見ないとその作品の「良さ」は全く分かりません。逆に、画面越しで見てイマイチだと感じたものでも実際に本物を目にするとすごく好い物に見えたりもします。
「作品も作家も皆目わからない!」という状態で行っても、パネルなどが必ず解説してくれますので事前知識がなくても大丈夫。
特に入場料も基本無料である学生さんは、今のうちに是非一度その足を運んで、「生の作品」をその目で見てみて下さい。
今回もご閲覧ありがとうございました。
ではでは。