
Harune Hasegawa
はじめまして長谷川です / 受験と好きなものについて
初めまして。こんにちは。
FIVE学習会スタッフの長谷川温音です。
大学1年生、18歳です。
高校は札幌北高校で、大学を機に東京に行こうと思っていたのですが見事に受験に失敗し、後期入試で北大法学部に入学しました。
高校生の皆さんはおそらく、北大後期はかなり難関でなかなか受かるのは難しい、北大前期と北大後期はもはや違う大学だ、などと学校で聞いている人も多いんじゃないかと思います。私自身も高校3年生の途中までずっとそのように思っていました。
ところがです。
高校3年生の頃、前期にかなり入試難易度の高い大学を受けることに決めたため、後期は確実に受かるところを受けたい、と考えていた私は高校の先生に
「北大後期は多分厳しいから違う大学を探しているのですがあまりピンとくる大学が見つからないんですよね……」
と相談してみました。すると、
「北大前期は数学が壊滅的にできないから危ないけど、後期は多分受かると思うよ」
と突然今まで聞かされていたことと全く違うことを言われたのです。
前期厳しいのに後期は安心???????
何を言ってるんだ?????
と思った皆さん、私も全く同じことを思いました。
結局受験って、学力だけじゃなく受験校や受験科目も含め戦略が大事なんですよね。
私は先ほども書いた通り数学が壊滅的にできなかったので国数英全てでしっかり得点しなければならない北大前期は厳しかったのですが、逆に文章を書くのは好きだったので小論文しか受験科目がない北大後期は自分の特性にぴったりでした。
というわけで苦手な数学も、英語も古文も漢文も一切使わずにただ小論文だけを書いて北大に受かってしまったわけです。
どこの大学にも都合よく自分に合った入試方法があるとは限りませんが、私みたいに自分の学力・偏差値よりも明らかに高い入試を、得意科目を使って突破できてしまう場合もたまにあるので、高校生の皆さんには大学の偏差値だけ見て自分には無理だと諦める前に一回入試科目や入試方法を調べてみてほしいなと思います。
話は全く変わりますが、私の名前、なんて読むと思いますか?
多分学習会に通っている生徒でも知らないんじゃないかと思うのですが。
おんね? あつね?
違います。
はるねといいます。
初見で正しく読んでもらえたことはまずありません。
大学に入ってからも全く違う読み方をされ、自分のことだと気付けなかったということがありました。
名前を正しく読んでもらえないのが嬉しいわけではないのですが、知っている文字なのに読めないという事態が発生しうる、これって日本語の魅力の一つなんじゃないかと思うんですよね。
私も最近知ったのですが、日本と同じ漢字文化圏である中国や韓国では、一つの漢字に基本的に一つの読み方しか存在しないんです(例外はありますが)。
なので、そもそもその漢字を知らないという場合は除き、だれかの名前の漢字を見て読み方が分からない、という事態はあまり発生しません。
読み方は分からないのに、温→hot、音→soundという意味は分かる。
こんなことが起こる言語はかなり珍しいのではないでしょうか。
日本語における漢字と中国語における漢字は、多少形の差こそあれ基本的には同じものだと思われがちですが、現在の中国語における漢字が表意文字かつ表音文字であるのに対し、日本語における漢字は表意文字ではありますがあまりに多様な読み方を持ちすぎて、もはや必ずしも表音文字であるとは言い切れないなど、同じ「漢字」であるのにかなり性質の違いを持ちます。
日本語はその上表音文字に分類される仮名文字も持つわけです。
このように文字自体が様々な特徴を併せ持つからこそ日本語は豊かな表現が可能なのかもしれませんね。
長く語ってしまいましたが私日本語がとても好きなんですよね。
明確な理由はないのですが。
昔から文章を読むのも書くのも好きだったので日本語には興味があったのですが、大学に入ってから日本語以外の言語に触れたことがきっかけで、言語学にも興味を持ちました。
今のマイブームは言語学ですが宗教学にも興味がありますし、政治学も好きですし、歴史も勉強したい、と、雑多な興味関心を持っています。
北大の1年生は全員総合教育部に所属し、必修科目を除いて自由に他学部の授業も取れるので、私のように興味のある分野が一つに絞れない人にはとてもおススメです。
私は今学期言語学を始め、中国研究、朝鮮文化史などあまり法学とは関係ない授業ばかり受講しています。とても楽しいです。
と軽く宣伝したところで今日のブログは終えようかなと思います。非常にまとまりがなくてごめんなさい。次回以降はテーマ決めて書きます。多分。
おススメの本紹介コーナー
(これ恒例化しようと目論んでいます)
今日おススメする本は、先ほど書いた内容に関連して、
『ハングルの誕生 人間にとって文字とは何か』(野間秀樹著)です。

題名の通りハングルについて事細かに語った本で、K-POPなどが好きで普段何気なくハングルに接している人や、ハングル(=偉大な文字)って名前、どうせただの韓国の民族主義の表れでしょ? と思っている人などに読んでもらいたい本です。ハングルに対する認識がひっくり返されます。
ハングルは、言語学的、音韻学的に見て非常に面白い特徴を持った文字なので、これを読むとハングルの特徴だけに留まらず言語学全般について学ぶことができます。
また、当然韓国語と関係の深い中国語、日本語についてもたっぷりスペースを取って説明されています。面白いですよ。
実は、この本を敢えて塾のブログで紹介したかった理由があります。
この本は漢文の仕組みや特徴などについても触れていて、その魅力に気づかせてくれる本なんです。
中高生の皆さんの中には、漢文あまり好きになれないな……。なんで国語なのに中国語、しかも昔の中国語を勉強しなきゃいけないんだろう……。と思っている人、結構いると思います。
ですがこの本を読めば、漢文を敢えて国語という教科で学ぶ意味も、漢文という文化の魅力、漢文それ自体の魅力も分かるので、きっと読み終えたころには漢文大好きになっていると思いますよ。
12月1日、2022年度新学期の時間割を公開、新規生募集をスタートする予定です。
Webコースもありますので、遠方の方でも受講できます。