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2021年10月道コン国語レビュー

なんと2日連続更新です。

今度は10月道コンレビュー。


学テBのレビューはこちら


その他、過去のテストレビューはこちら

(道コン、学テ、公立高校入試)


道コンは、開塾当初はだいたい自分の塾で、わたしが試験監督をやって実施していたんですが、それだとどうしても「いつもの空気」になってしまって「特別な勝負の舞台」というイメージが薄れてしまうんですよね。


それで「当日緊張して実力が出せない」みたいになってしまうのも困るので、最近はあえて「アウェー感」ある環境を作って、そこで生徒に受験してもらいたいと思っているのです。


「じゃあ事務局会場受験にすればいいじゃん」

というのも一理あるんですが、それだと返却がめちゃくちゃ遅くなるので、それはそれで困る。


さてどうしたものか、という悩みをいろんな塾が同じように持っていたようで、

「だったら合同でやればいいんじゃない?」

という発想が自然と生まれることになります。


ということで、今回もいろんな塾と合同で、北海道科学大高校さまをお借りして道コン開催をしました。

とは言ってもわたしは全然何もしてないというか、企画に乗っかっただけですので……企画運営していただいた「札幌エリート塾」高塚先生、「ユニバーサルCAIスクール」板東先生ありがとうございました。


そういえば写真ぜんぜん撮ってなかったですね。

撮っておけばよかった。


大問1(漢字)

「管轄」はかなり中学生には難しいのでは。

試験全体のいちばん最初の問題がわからないと出鼻をくじかれた感が出ますよね。

まぁ、そんなことで凹まないメンタルをつけろ、という道コンからのメッセージだと受け止めましょう。

それ以外は標準的で、まぁこのぐらいかな、というレベルではないでしょうか。


大問2(資料と対話)

問1

いきなりヒッカケてきましたね。

事業系食品ロスの1/3以上、という条件を満たすのは「食品製造業」だけじゃなくて「外食産業」も含まれていることに気づいたかどうか。

グラフのいちばん上に「食品製造業」があるので、勢いでアを選んでしまった人が多いことでしょう。


問3

問題文は一見複雑に見えますが、順番に整理していけばやることはわりとシンプルです。これだと正答率高めに出るだろうと思います。


特にこれといって特徴のない、やさしめかつ標準的な出題でしょう。

平均点高めに出る予感がしてきます。


大問3(小説)

読み取るべき心情、その他ポイント

(リード文~5行目)

・主人公は「玉枝」

・踊りを習う→料亭の女将になるための修行

・母も、師匠も厳しい

→ひな祭も無しにされる

→泣く


(6行目~10行目)

・三味線の糸を買うよう使いに出される

→糸はまだ残っていたのに、不思議(問2-2の解答根拠)


(11行目~36行目)

・糸屋なのに、糸が売り切れ

(これも普通に考えたらありえない)

・糸屋が小僧を派遣、玉枝を無理に引き止める(問2-1の解答根拠)

→店主から白酒をもらって飲む

・糸屋を出る

→糸屋の娘と自分との対比

=自分だけがひな祭りを祝ってもらえない悲しみ

→師匠の言葉を思い出す

=「つらい」と「あわれみ」の違い

→今の自分の気持ちは「あわれみ」

→「あわれみ」は良くない

→泣き止もうとこらえる


(37行目~)

・稽古場に戻る

→目隠しされて、取ったらひな祭りサプライズ

→うれし泣き(母も)


最後の目隠しのくだり、どうしても「水曜日のダウンタウン」的なイメージが……。

脳内でクロちゃんが出てきてしまう。


問1 

基本的な品詞問題です。

このレベルは上位校を受けるなら秒殺できなければダメ。

できるようになりたければ、当塾「中学国語基礎Lesson(文法編)」を受けるか、「やさしい中学国語」を買って読んでください。


問2

上記の流れが理解できればどちらも難しくないと思います。

(2)は「前日の帰り際」という語句指定が決定的なヒントになっています。


問3

27行目から36行目の心情は、上記の流れのとおりわりと複雑なのですが、問3ではその「最終結論」だけを答える問題になっているので、あまり意味が理解できていなくても答えは出せてしまうのが残念なところです。

まぁ公立高校入試レベル、ということであればこれでもいいのかもしれませんが、問4よりはむしろここで60字レベルの記述を出しても良かったような気がします。

そうすると、もうちょっと試験全体の難易度も上がったのではないでしょうか。


問4

長めの記述ではあるのですが、要するに「うれしかった」というシンプルな心情と、その理由を答えるだけですので、決して難しくないと思います。


やはり、この問題で難しいレベルの出題をするなら問3のところしかないと思うんですよね。

問3を必要以上に簡単な形式にしてしまったことが、全体の難易度を大きく下げてしまったと思います。

ちょっともったいないな、と思います。


大問4(説明文)

問1 

最近「熟語の構成」やたら出ますね。

ブームなのでしょうか。

難易度は低いタイプです。


問2~4

「批評」と「批判」を対比的に、相違点をつかむように読んでいけば非常に素直で読みやすい文章だと思います。


ただ、竹田青嗣『「批評」の言葉をためる』は国語教科書の定番教材ですので、似た話を読んだことある人も多いと思います。これが道コンの題材として出題されたということは、『「批評」の言葉をためる』は教科書から外れたんですかね?? 

そこまで確認していませんでしたが。


問5

「過程=プロセス」を説明する、という出題は高校入試国語ではやや新鮮だったかもしれません。

「過程=プロセス」なので、スタート地点からゴール地点まで、「順を追って」「順番を飛ばさないように」説明することを意識しましょう。

今回の場合だと「スタート地点=批評しあうこと」「ゴール地点=自己ルールをお互いに調整しあえるようになること」ですので、次のような流れとなります。


お互いに批評しあう

→お互いが持っている「自己ルール」を伝え合う=交換することになる(①)

→それぞれの「自己ルール」の違い、偏差を理解する(②)

→自分が持つ「自己ルール」の傾向、問題を理解する(③)

→自分が持つ「自己ルール」を調整できる


こうなります。

よって、スタートとゴールを除いた、①~③を解答としてまとめればOK、ということです。


大問5(古文)

現代語訳

訳は基本的に直訳ベースで、意訳せずに訳せるところはできるだけ意訳せずに訳しています。(村上が実際読んだように訳していますので、学術的な正確性は保証しません)


A

少し前のころ、「六の葦毛」という暴れ馬がいた。

→「馬が六頭いた」わけではないので注意。

寺の主がどの代のときであったかは知らないが、大切なお祈りを行いなさったときに、お礼に送られたその馬を、ある寺で働く男にお与えになってしまった。暴れ馬とも知らずに乗り歩いていたところ、あるとき、京へ出たときに、(馬が暴れ馬だということを )知っている人と道で出会って、この馬を見て、どうしてまたあれほど有名な暴れ馬である「六の葦毛」にこのように乗りなさっているのか、と言ったところ、怖くなって手綱を強く引っ張ったところ、すぐに暴れて投げ飛ばしたので、まっさかさまに落ちて、頭をさんざんにぶつけて割ってしまった。


B 

東三条邸という邸宅の南面を通るときに、敦重、「ほねなし」という暴れ馬に乗って、二回落ちてしまった。下手の神社で競べ馬をするとき、敦重は、馬の管理をしている長官に告げて言うことには、「ほねなしの馬には、乗り申し上げることができない。敦時の馬に乗り換えよう」と申し上げたところ、許されて乗り換えた。

敦時が「ほねなし」に乗ると、暴れて跳ね上がること極まりなかった。見ている人はやはり耐えられないぐらいであった。しかし敦時は、落ちることなく、よく乗りこなしてしまった。見ている人で、驚き感動しない者はいなかった。


問題については特にコメントありません。

上記の大意がつかめたかどうか、それだけの問題だと思います。


全体を通じて

「変な問題」「変な採点基準」は特になかったと思いますし、最近の道コンは安定したクオリティで決して悪くないと思います。

けど、ちょっと前回に続いて難易度低すぎないか、という気はしますね。

大問2~4がどれもイージーだったので、もう少し設問難度を上げるようバランスとったほうが良いのではないか、という感想です。


さて、来週は3週間ぶりのFIVE学習会スタッフによるブログ、長谷川先生登場の予定です。

どのような内容になるのでしょうか。

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