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2021年4月道コン国語レビュー

道コンを受検された方、事務局の方々、保護者の方々、みなさまおつかれさまでした。


ということで、いつもの国語レビューをやりたいと思います。

とっくにレビューじたいは書き上げていたのですが、当塾の解説会が昨日だったもので、ちょっと今日まで記事を上げるのを待っておりました。


それでは新年度一発目の道コン国語、どのような内容だったのでしょうか。


中1 大問1(漢字)

中1の初回にしては、結構難しいと思います。

「縦断」もそうですし、「訪ねる」は「おとずれる」と間違えて✕になった人すごく多そう。送り仮名もちゃんと見てね、という良い教訓ですね。

書きも「垂らす」は、算数で「垂直」を漢字で書きなれていればできるでしょうけど、わりと難易度高めだろうと思います。


問2も「実積」でも、確かに意味的には良さげですよね。これは今年の公立校入試本番より難しいでしょう。


中1 大問2(資料)

記述は短めですが、資料のテーマも頻出のものですし、身近でイメージもしやすいので、資料問題の最初としては適切な出題だと思います。

他の都道府県だと、これに加えて小論文が出される場合もありますが、今回の入試改変でどうなるでしょうね。


中1 大問3(小説)

非常によくできた問題だと思います。

配偶者の死に関する重めのストーリーで、「中学の国語ではこういう文章も出るんだよ」ということを文章内容的にも示しつつ、さらに各設問を順に追いかけていくと、それがすなわちあらすじの読み取りになるように計算されて設問が配置されています。

この問題を通じて「中学国語では、小説の読み取りでは、生徒は何ができるようにならなければいけないのか?」を生徒に伝えようとしている。そんな出題者の意図をわたしは感じます。問題作成者がそれを本当に意図しているかどうかはわかりませんが、わたしはそう感じるのです。


模試は「教育的」であるべきだ、模試を通じて生徒が成長できるような問題にするべきだ、とわたしは思っているので、こういう出題はすごくいいと思います。

難易度も中1の初回としては標準的ではないでしょうか。


また、切り取り方がうまいですよね。

これは「続きを読んでみたい」と思ってこの本買う生徒、それなりに出るのではないでしょうか。

せっかく出題するなら、その本の続きが読みたいな、と生徒に思わせる箇所を切り取るの、わりと大切なことだと思います。


問3の選択問題も選択肢がいいですね。

ア「悠太郎の死を忘れようとしている」を、ちゃんと否定できていますか? 

47行目「東京にいる悠太郎を思った」

48行目「(悠太郎がいない、パリ在住当時の)寂しさや不安を吸い取ってくれたのがあのカフェ」

この2つの記述から、アは否定されるわけです。カフェという思い出が夫・悠太郎と分かちがたく結びついている。そのカフェを自分で経営したい、というのに、これを「夫を忘れる」と表現することはできないですよね。正しい選択肢にするなら「夫の死を受け入れて、それでも前向きに生きていく」のような内容でなければいけない。


ウ「葛城に対して、好意を持ち始めている」

書かれていないことは答えにならない、という現代文、国語の基本中の基本です。

「好意を持っているかもしれない」では国語の世界では正解になりません。

ウが正解だというなら「万里が葛城に好意を持っている証拠」を本文中から示すことができなければいけない。


問4の記述はまぁ普通の問題だと思いますが、今回はこれで十分だと思います。

中1の最初であまりひねった問題を出しても仕方ないですからね。

設問の指示にしたがって、本文の表現を利用して、まとめる。

まずはここからスタートすべきなのです。


中1 大問4(説明文)

問3は「書き抜き」の条件見落としが多そうですね。①に「仏頂面な」とか「不機嫌な」と書いて✕になっていないでしょうか。


問4が面白く、またすばらしい問題ですね。

わたしがチェックテストで作りそう。

「箸を横にくわえる=笑顔と同じ効果」というのは明記されているので答えやすいと思いますが、「高得点になる=面白く感じる」という言い換えは本文そのものの抜き出しではなく、自分である程度答案をクリエイトする必要があります。

またそれ以前に、


“「箸」と「得点」という言葉を使わずに、「笑顔」と「マンガ」という二つの言葉を使って”


という指示の意味がわからず、何をどう書いていいのか見当つかなかった生徒が多かったのではないでしょうか。ちょっと問題文の指示が複雑になると手が止まってしまう生徒は、当塾でも入塾当初の生徒にはよく見られます。

ただ、こういう「問題文の読解力」は理科でも強く求められますからね。避けては通れないので、鍛えるしかないのです。


全体を通じて、内容、採点基準ともに文句をつけたいところはなく、このテストをしっかり復習することが国語力向上に確実につながる、大変教育的なすばらしい出題だと思います。

ちょっと難易度低いような気はしますが、まぁ中1の最初ですからね。このぐらいでも良いかと思います。


中2 大問1(漢字)

問1 難易度ほどほど、適切な問題かと思います。


問2 苦手とする人が非常に多い「被修飾語」を見つける問題。

これ、苦手とするのは生徒だけじゃなく、国語の先生でもここを教えるのが苦手という人はかなり多いです。ベテランでも修飾・被修飾を教えるのが下手な先生は多いですよ。


ということで、被修飾語を見つけるポイントです。

これ、ひとつの方法だけで押し切ろうとするから苦手になるんですよ。

いくつかのアプローチを知って、複数の視点でチェックできるようにすればまず間違えない。


まず大前提としてポイント1

「すぐ後ろに答えが来るとは限らない。特に連用修飾語のときは、かなり離れた場所に答えがあることも多い」

ということ。

今回「友達と」を答えにしてしまった人は、ポイント1がそもそもわかっていない。


次にポイント2

「修飾語と、一緒に読んでもっとも自然に感じるところが被修飾語」

このポイント2が最も一般的に学習塾などで教えられている教え方かと思います。

「週末に」と一緒に読んで自然なのは「走った」しかないから、「走った」が答え、ということです。

ただ、ここで言う「自然」というのはあくまで感覚だよりになってしまうので、もっと具体的に公式化して教えることもできなくはないです。


ポイント3

「~の、~い、~な=連体修飾語、~に、~く=連用修飾語」

「男の」「大きい」「静かな」はどれも後ろに「名詞」がくる。

一方「男に」「大きく」「静かに」はどれも後ろに「動詞」くる。

このように、傍線部の形それ自体で、連用か連体かはほぼ判別可能。

今回は「週末に」だから、そもそも連用修飾語の形なのです。

傍線部より後ろの「友達」「公園」「周り」はすべて名詞なので、形的に答えにはなりようがなく、もうそれだけで「走った」が答えであることはわかってしまうのです。


まだありますよ。

ポイント4

「意味的なつながりを考えてみる」

答えが「友達」だったら、週末だけ友達で、平日は友達ではないことになるので、意味的におかしい。

「公園」「周り」もそうですね。週末だけ公園で、平日は違う用途の土地になるはずがない。

「週末に走った」だと、週末以外は走っていない。意味的になんの問題もないですよね。


このように、形式上のアプローチ、意味上のアプローチ、いろいろなやり方で国語というのは答えにアプローチすることができます。

ひとつのワンパターンな解法だけを求めるのではなく、持っている「引き出し」を増やすように勉強するのが本当の意味で国語ができる人になる近道だと思います。

生徒だけでなく、若手の国語の先生にも言いたいことです。


中2 大問2(資料)

問1~2 標準的な問題かと思います。

1回300円の教材費ぐらいは出してあげてほしいところです。


問3 空欄の後ろ「~します」とどうつなげればいいかが分からなくて戸惑った生徒が多そうですね。内容は簡単なのですが。「希望」「レンタル」あたりの名詞をうまく使えるといいですよね。動詞を名詞化して書けると、文章表現の幅が広がります。


中2 大問3(小説)

問1 こういう問題ができない生徒は「国語の記述は本文をコピペするもの」という先入観に縛られている可能性が高いと思います。

「言われてみれば当たり前だけど、本文に明記はされていない内容」を問う問題って最近増えているような気がしますね。いい傾向だと思います。わたしもよくこういう問題出題します。


問2 標準的な問題だとは思いますが、模範解答にちょっとだけ問題提起しておきます。あくまで「問題提起」なので、別に模範解答がおかしいと言いたいわけではないのでご理解ください。


この時期における「僕」の心情は、18行目に明記されているとおり「訝しさと寂しさ」の2ポイントがあります。

つまり「自分がヤスヒロに軽視されていることへのショック=寂しさ」「なぜ連絡してこないのか? 何か事情があるのか?=訝しさ」ですよね。

今回の模範解答だと、前者の心情のみになっていて、後者の内容がまったく含まれていないものになってしまわないかと。

「残念」という表現が、その両方を表現しているとはちょっと言い難いと思います。


ただ、その一方で、ヤスヒロへの「訝しさ」が「僕」の中で明確にふくらんでくるのは、傍線部よりはだいぶ後の時期なんですよね。

メールを送っても返信がなく、会っても態度がぎこちない。

そこで「これは何か事情があるのでは……?」と思ったのであって、傍線部2の時点ではまだそこまでの疑念は抱いていない。

そう解釈すると、今回の模範解答で何の問題もない、ということになります。

ちょっと解釈の分かれるところではないかと思った次第です。


問3 これもいい問題ですよねぇ。今回の道コンすごいなぁ。隙がない。

中1と中2、同じ人が作ったのでしょうか。

2のほうで、なぜ「僕」がダメなのかを考えてくださいね。


問4 標準的な問題だと思います。


これも中1同様、続き読みたくなるところで切りますね。

なんか問題の作り方がところどころ似てるし、やはり中1中2同一担当者説が……。


中2 大問4(説明文)

問1では、まず冒頭で書かれた「本来の科学」の定義をストレートに問います。

「技術のみを追い求めた科学」との対比も必然的に意識せざるをえないので、この問題について考えることは、すなわち冒頭部分、1段落を正しく読むことにつながっていくのです。

こういう「理解のための手助け」になるように設問を配置するのがわたしは理想的だと思うんですよね。

難しくはありませんが、適切な問題だと思います。


問2も問1と同じ印象で、2段落で筆者が提示した問題が把握できているかどうかを問う。

設問に素直に取り組んでいくことが、すなわち文章の「要約づくり」になるように設問が配置されているわけですね。


同様に、18行目から39行目の内容の要旨を問4で問うて、残りの内容を問3で問う。

ちゃんと計算された良問というのは、各設問ごとに役割分担があるものなのです。


ひねりは全くなく、どれも要旨理解を思いっきりど真ん中ストレートに問う問題なので、北海道公立高校の傾向と合っているか? と言われるとうーん、どうでしょう、という気持ちもしますが……

いずれにせよ、国語の問題というのはこうあるべきだとわたしは思います。


中2 大問5(古文)

全文訳は基本的に直訳ベースで、意訳せずに訳せるところはできるだけ意訳せずに訳しています。

また、訳・書き下し文の正確性は一切保証しません。この訳を引用、利用したことによる損害には一切責任を負いません。


楚の襄王が、晋の国を討とうとする。孫叔敖が、これをいさめて申し上げて言うには、「庭園の楡の木の上に、蝉がいて、(楡の木の)露を飲もうとする。後ろにカマキリが(蝉を)襲おうとしているのを(蝉は)知らない。カマキリは、また蝉ばかりを見つめていて、後ろでスズメが襲おうとしているのを知らない。スズメは、またカマキリばかりを見つめていて、楡の木の近くで弓を引いて、子どもが襲おうとしているのを知らない。子どもも、またスズメばかりを見つめていて、前に深い谷、後ろに掘り株があることを知らずにいて、身を危険にさらしている。これはすべて、目の前の利益ばかりを考えて、後ろの危険を顧みないからである」と申し上げた。

王は、このとき、悟りをひらいて、晋を攻めるということを、思いとどまりなさった。


文章は、比喩関係を理解するのが多少厄介だとは思いますが、問題が簡単なので満点は多いと思います。

「楚の後ろで、もっと強力な国が狙っている」ことを理解していないと解けない問題が欲しいな、とは思うのですが、まぁ中2ですしね。


中2国語も、中1同様いろいろなところが行き届いている超良問だと思います。Good Jobです。


中3・大問1(漢字)

読みの「僅差」「欺く」はなかなか難しいかな? と思いましたが、当塾生はほぼ全員当ててましたね。

書きのほうは標準的なレベルだと思います。

「看」の字はよく出ます。


中3・大問2(資料)

問1 資料の問題に敬語が組み合わせられて出題されるのは定番のパターンですね。難易度としてはイージーです。


問2&問3

いずれも「本文に記載された表現を抜き出すだけでは正解が出せない」という点で共通しています。まさに「思考力」を試す基礎となる問題で、いま求められている試験内容だと思います。


問2は、傍線部4行前「私のまわりで最近よく聞きます」が根拠となっていることをまず発見して、何らの統計データに裏付けられていないものであることが読み取れればOK。エで間違えた人が多いでしょうか。


問3は、まったく本文中には答えが明示されていないのですよね。「本の貸し出しを図書館が行っていない」ことの「メリット」を答えるという設問がまず理解できたかどうか。そのメリットを、自分で具体的に想像することができたかどうか。


問4 いつもどおりの、実際の公立高校入試と同レベルの標準的な記述です。

ただ、条件2がいいですね。

「記事を読む人に伝わるように、用語の定義をきちんと書け」

これ、今回の問題に限ったことじゃないですからね。記述問題でだいたいいつも気をつけなくてはいけないこと。


中1、中2の問題もそうでしたが、道コンを「ただの実力試し」ではなく「道コンを受け、復習することでさらに力が伸ばせる」ように設計されているように思えます。いい問題だと思います。


中3・大問3(小説)

教育業界に身を置いている人間としては、なかなか重めの話でしたね……。

「いるのに、いない」

この場面のみにタイトルをつけるなら、これでしょう。


問2 この問題は「自分で勝手に人物の心情を想像しないこと」がポイントです。

リード文で「萌を叱って、いやな気持ちになっていた」と書いてあるので、この情報だけで答えを作ろうとすると、


「萌が来なくなるかと心配になっていた」

「萌が今日も来ていることがわかり安心した」


のような答えが頭に浮かぶ人が多いと思います。最初はわたしもそうかな?と思いました。

ただ、傍線部後ろを見てみると、そうではないことが明示されているわけです。

小説は、断片的な情報だけをもとに自分で答えを「創作」してしまうと、高確率で×になります。人物の心情に関する決定的な証拠、根拠をつかまないうちに答えを書こうとしないこと。

ほとんどの場合、人物の心情を受験生が創作して書くことはありません。本文にかなりわかりやすく明示されるケースのほうが多いです。特に高校受験では。


問4 波線部A「やっぱり」が持つ意味を問う問題は作ってほしかったなぁ……。

この問題じたいはふつうなのですが、萌が学校でどんな状況に置かれていたのかは、もっと具体的に問うべき重要な内容ではないかと思います。


問5 ポイントのひとつである「一郎が叱ってくれたことがうれしかった」を発見するのは容易だと思います。

ただ、通常「叱られること」はうれしくない内容ですから、「じゃあ、なぜ叱られたことがうれしかったのか?」という問いを自分の中で立てないと、もう一つのポイント「普段学校で先生に放置されている」は導き出せません。

トヨタ自動車じゃないですけど、このように「なぜ」を繰り返すことで正解にたどりつけるタイプの記述問題ですね。

シンプルですが、いい問題です。


中3・大問4(説明文)

問1 問題の構成のしかた、役割の持たせ方が中2と似てますね。

問1で「知識」と「体験」を対比させつつ、「知識=ただのお勉強」の定義を問う。

小説の問5では明確に「因果関係」をとらえさせようとしていますから、やはり意図的に各設問ごとに「問いたい力」を分けている、役割分担をさせている印象を受けます。


問2 当塾「基礎Lesson」第1回目の問題と一緒ですね、これ……。

どうせ的中するなら道コンじゃなくて入試本番にしてほしいものです。


問3 因果関係、対比、定義ときて、この問3では「言い換え」「抽象の具体化」を問うている。

絶対意図的に役割分担させてると思うなぁ、これ。偶然とは思えない。


誤答例としてありそうなのは

20行目「そこから予想されることを裏切る」

かな、と思いましたがどうでしょうか。

15字ちょうどで書き抜けるし、内容的にもなんとなく良さげだし。

なぜこれがダメか説明できるでしょうか?


大きく2つあって、ひとつは傍線部の「ノイズ」が名詞なのに「~裏切る」という動詞で答えるのはかなり不自然だということ。

そして何よりも、23行目「しかし~わけではない」で、すでに話題転換が行われてしまっていること。

20行目の内容は、23行目で話題転換が行われる前の内容ですので、38行目「ノイズ」とは別の話になってしまうのですね。傍線部の言い換えなのに、傍線部と別の話が正解になるわけがないのです。


問5 こういう、空欄を使ってカタにハメる問題は個人的には嫌いですが、まぁ北海道公立入試は好きですからね、しかたないですね……。


この問題にケチをつけるとしたら、設問ではなく文章そのものですね。

"モーツァルトの才能が開花した理由は「ノイズ」にある"という説に、何か根拠があるというのでしょうか。思い込みと主観でしかない確かめようもない説を、仮説として書くならともかく事実として断言するような文章を「説明文」として出題するのはいかがなものかと思いますね。ただのエッセイである、とわかる形で出すならともかく。

小説ならともかく、説明文として出題するなら、書かれている内容そのものにも科学性、妥当性がある文章を選んでほしいな、と思うところです。

ほとんどの生徒は、国語の試験に出される文章に「バカなこと」が書かれているとは考えません。こういう文章を通して珍説がなんとなく正しい説であるかのように中学生の間に流通してしまうのは良くない。


中3・大問5(古文)

今度は馬糞の話ですか、なかなか攻めますね。

鈴々舎馬ふん。


全文訳は基本的に直訳ベースで、意訳せずに訳せるところはできるだけ意訳せずに訳しています。

また、訳・書き下し文の正確性は一切保証しません。この訳を引用、利用したことによる損害には一切責任を負いません。


田んぼに入れるために、小法師が、肥料とするための馬ふんを馬に付けていくのを見て(円幸が)「なぜ馬糞を田んぼに入れるのか。やぁ、私が仁王経を祈って暗誦するぞ。馬の糞よりも劣る仁王経があるものか、いや、ない」と言った。

また、ある時、弟子どもに言うには、「世間の人は愚かであって、(愚かな世間の人には)思いもつかないことを思いついた。杵一本で、臼二つをつくようにするべきだ。一つの臼をいつものように置いて、もう一つの臼を下に向けて吊るしなさい。そうして杵を上げ下げするならば、二つの臼をつくことができるだろう」と言う。弟子が言うには、「上の臼に物が溜まりますならば、つくこともできるでしょうが……」と言うと、この難点が確かにあると思って、言葉に詰まってしまった。


問2 訳を見てもらえば答えがウであることは理解できると思うのですが、発想があまりに現代人とかけ離れていて、何を言ってるのかわからなかった人はいるかもしれません。現代人の感覚だと、

「法師が今から経を読むのに、それを聞かずに馬糞を扱うだなんて失礼だ」

という意味に受け取ってしまうのではないでしょうか。

リード文に書かれている「修行は一生懸命やっていたが、世間知らず」という情報をもとにして読めば、馬糞による(肥料の)ご利益と、仁王経によるご利益の優劣について円幸が話している、と気づけたのではないでしょうか。


問3 そもそも、今の中学生、臼と杵ってわかるんですかね……?

さすがに大丈夫ですかね……。

古文は、文字だけで処理するのではなく、ストーリーを頭の中で「映像化」することが大事です。「映像化」の処理ができていれば正解にたどりつけたはずです。


全体を通して、中1、中2同様、各設問ごとに役割を持たせ、国語力アップに必要なさまざまな要素をまんべんなく問えるように計算されています。

記述問題の解答にも特段無理のあるものはなく、採点基準、模範解答ともに適切なものになっていたと思います。少なくとも前回の2月道コンと比べたらずっと適切な問題であったろうと思います。


今回中1~中3いずれもハイクオリティな問題で、たいへんよかったとわたしは感じています。次回の夏道コンにも大いに期待したいと思っております。

生徒のみなさんは安心して思いっきり復習に取り組んでいただきたいと思います。


あ、現時点でわたしは国語しか見ていませんので、ほかの教科のことは知りません。

あくまで国語だけの話とお考えください。

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