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  • 執筆者の写真FiveSchools

2020年4月道コン国語レビュー/ゆるキャラ

更新日:2021年1月13日

連休、いや休日という概念がほぼ人生から消え去ってもはや2年近くになりますが、今回のGWは(GW休塾という雰囲気ではないですが)まとまった連休ということになっています。


公式には。


表向きは。


しかし、結局在宅ワークとしてもう向こう1年分以上はやることが決まっているわけで、結局ぜんぜん休み感がないまま今に至っています。

おかげさまで、たいへんに動画編集がはかどっております。


なんというか、心から授業のこと、生徒たちのこと、塾の今後のことを忘れて完全にオフになれるときって、もう今後塾を閉めるまで無いのではないかな、という気持ちがしています。

まぁしょうがないですよね。そういうものだろうと思います。


そんな中、当塾新体制に向けて新たなデザインが2本仕上がりました。

もちろんつくったのはわたしではありません。

当塾のスペル・ディセニャドーラ・ナナ・シンヤその人です。


ひとつは「FiveSchools公式ゆるキャラ」。


海をゆったりとただよう「らっこ」をモチーフとしました。

なぜらっこなのか?

かわいいからです。


ただし、ただのらっこだとただのらっこでしかないので、そこは塾らしく「勝利の栄冠」をイメージした王冠をかぶってみました。


名前とかあったほうがいいんですかね。

らっこ+王冠ですからね……らっこキング……キングらっこ……らっこ王……


あ、ちなみにらっこキングが持っている貝は最初から名前が決まっていまして、その名も「あばろん」です。


LINEスタンプとか……つくってみましょうか……


あと、今年からスタートしたFIVE学習会に、FIVE学習会専用のロゴもつくりました。



はんこ文化を守ろう、ということではんこスタイルのロゴにしてみました。

FiveSchoolsのロゴと一緒に組み合わせて使う場面が多いと思いますので、こんな感じのほうが合うかな、と思いまして。


ということで、今日は放置を重ねた道コンレビューです。

受験者動向の分析とか、そういうのはわたしはあまりやっていないもので、そういうのは鷹取先生に聞いていただけるとありがたいな、と思います。

あくまで問題内容、点を取るために必要な勉強など、そういう方面でだけわたしは語ります。


中3国語

平均点が31.0という、国語にしては相当にめずらしく難易度が激高だった回となりました。

だってほぼ得点率が50%ということですからね。

(ちなみに去年の平均が約35点、一昨年が38点です)

日本語ネイティブが受けて平均で半分しか取れないって相当ですよ。

センター試験だって得点率50%だったら超むずかしい回という扱いになりますからね。


では、中身はどうだったのでしょうか。


大問1

これはもう問3(2)に尽きるでしょう。

「雑がみ」トラップにやられた人相当いるんじゃないでしょうか。

うちも普段国語わりとできる生徒が思いっきり引っかかって0点という結果になっていました。

少なくとも高校受験国語においては「本文読解が3割、問題文読解が7割」ぐらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれませんね。

いくら文章を理解する力があっても、この「雑がみ」トラップに引っかかっているうちは絶対に点数が安定することはないでしょう。反省して次に生かしてください。


ちなみに、わたしの中では「反省材料を明確に生徒に提供した」という意味で良問と評価しています。ただ、「雑がみ」トラップでマイナス6点はちょっと内容に比べて大きすぎるかなぁ……とも思います。

これ、4点問題ぐらいならより良いと思うのですが。


大問2

問2 具体例、比喩を「一般化」するという、わりとめずらしいタイプの問題ですね。

国語の場合、基本的には「抽象→具体」の置き換えを問うてくるのですが、たまにこういう逆パターンもあるわけです。

ちなみにわたしが自分で書いた答案は

「茶園の演奏を聴いて感じた印象」

です。

模範解答の「色や匂い」はどうかと思いますけどね。

あなたは音楽を聴いて本当に色や匂いを感じるんですか、と問いたい。

傍線部が比喩なのに比喩で答えたら通常満点にはならないですよ。


あとは取り立てて特に言うべきことはないですが、問4は要素が多いので、キッチリ満点を取るのはなかなか慣れていないと難しいでしょうね。3~5点になる人がほとんどだったのではないでしょうか。

特に「素晴らしい演奏」のポイントを抜かして5点、というのが「国語がとてもよくできる生徒」に多い気がしますね。


大問3

文章の内容も、問2の設問内容も、もう「やさしめの国公立大学レベル」と言っていいと思います。分量が短いだけで。

ていうか、この出典マジで大学入試で頻出のやつなんですよね。

ちょっとこれをブログで説明するのはかなり困難なので(参考書書くような作業になってしまいます)、すみませんが説明は省かせていただきます。

これはちょっと自塾の国語コースでいずれ教材にしたいかも。


ただ、問2(2)が全くできなかった、手も足も出なかったという人は、根っこはさっきの「雑がみ」と同じだと思いますよ。

設問文で「どのような感覚が必要か」「どうすることでその感覚は得られるのか」という二つの問いを明確に意識してポイントを箇条書きで書き出していけば、少なくとも白紙で出すような、0点になるような事態にはならないはずです。


大問4

あからさまに今年の公立入試を意識しまくってて、ここまであからさまだとちょっと面白かったです。いい問題だと思いますよ。内容的には。

ただ、難易度を言うと、今回の大問3の後にこれが待っているのはなかなかキツい。

大問3がヌルい回ならこれで全然アリだと思うんですけど、今回の場合は時間がそもそもなくなってて、今回の大問4の良さを生徒が感じる暇もなく試験が終わってしまったんじゃないかな、と。

だから、時間を一旦気にせずに、自分で解き直してほしいですね。

たぶん、実力がない人は時間あっても解けないので。これ。

10分ぐらい時間取れば内容を読み取れる、問題も解ける、というならあまり心配することはないかと思います。


個人的には今までの古文があまりに簡単すぎたので、これぐらいの難易度が標準になるべきだと思っています。

ただ、大問3とのバランスを考えるとちょっとね……ということです。


全体を通して

大問2は「まぁ普通」ですが、それ以外は全部キツいですね。

これは平均点低くなるのも納得です。

これで50点取れたらかなりの強者だと思うので、自信持っていいのではないでしょうか。まぐれで50点は絶対取れない問題だと思う。

(ただ、40点は取れます。東西南北受かろうという生徒で30点台は明確な実力不足ですので言い訳はできないと思ったほうがいい)

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