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塾に本棚を導入した話→書棚紹介①
更新日:2019年5月31日
今日から「漢文基礎Lesson」がスタートしまして、非常にテキストづくりと授業づくりで苦闘しているところです。
やるからには、意味のあるクオリティの高いものにしなければならないので……

ちょっと数か月はブログがざっくりしたものになるかもしれませんが、ブログの記事が薄かったら
「あぁ、今漢文で苦しんでいるんだな」
と思ってください。
もう少しすると、ここに夏期講習の教材作成と予習が加わりますからね。
仕事をするって大変なことですよね。
あ、そうだ。
「漢文基礎Lesson」のテキストについては、「古文単語速読マスター」共著者である菊池淳一先生より多大なるご協力をいただいております。
この場を借りて御礼申し上げます。
で、しばらく前に北大ファイブに本棚が導入されました。
こんな感じです。

基本的に「生徒が借りて読んでもOKなもの」ばかりを集めた書棚ですので、読みたい人は一言わたしに言ってくれれば数冊持っていってOKです。
塾内で読んでももちろんOKです。
こうして書棚を導入したのは
「生徒に読書に親しんでもらいたい」
という気持ちももちろんあるんですけど、何より道コンと入試の過去問が増えすぎてわたしの事務用書棚が限界に達したのが大きく。
で、どうせなら多少なりとも生徒諸氏に好影響を与えられる本を集めて、積極的に読んでもらおうと思ったわけです。
多少わたしの趣味丸出し全開感はありますが、なかなかおもしろい本が多いと思いますよ。
とはいえ、一切紹介しないと何から読んでいいかわからないでしょうから、少しずつどんな本があるのかブログでも書こうかと思っています。
その第1弾として、今日は漫画を中心にご紹介いたしましょう。
史記(横山光輝)

「史記」が何かは説明する必要ないですよね。
司馬遷のアレのコミカライズ版ということです。
こういう作品に「コミカライズ」という語を使うと違和感すごい。
わたしが高校生のころに全部集めました。
高校生で自分でこれ全巻そろえて読破するんですから、やはりわたしも文学部人間なんです。
いまのところコレが一番人気で、1~2巻そして9~10巻がすでに貸し出されています。
以前この記事で言ったように、こういう時代モノの本や漫画を読んでおくことはボキャブラリー強化にかなりいいと思うんですよね。
単純に歴史の勉強になる、というのもありますけど、それ以上に語彙的側面に好影響を与えることを国語講師としては期待しています。
普通に漫画として面白いですよ。
「学習用歴史まんが」で歴史を勉強するのはいいことだと思うんですけど、問題は「学習用歴史まんが」っておもしろくないじゃないですか。
こういう、一流のプロの漫画家が本気で「学習用歴史まんが」を日本史・世界史全時代つくったらすごいことになりそうだよな、と前々から思っていたりします。
大宰相(さいとう・たかを)
名作「小説吉田学校」(戸川猪佐武)のコミカライズ版です。
と言ってもわたし小説のほうは読んでないんですけど。

こっちも、なにせ漫画がさいとう・たかをですから。
そりゃ面白いに決まってますよ。
戦後の、吉田茂から中曽根康弘までの自民党の歴史をガッツリ学べます。
ちょうど、中3生は戦後史やるころでしょうし、ちょうどいいんじゃないでしょうか。
これをわたしが最初に読んだのはいつだったかなぁ。
JX時代か、代ゼミ講師になったぐらいの時期か、まぁそのぐらいだと思います。
コンビニで最初買って、超おもしろかったので一気に揃えてしまいましたね。

この田中角栄の顔の良さ。
「男の星座」の力道山と並んで、最強に似てるしキャラも出ているすばらしい絵。
あさきゆめみし(大和和紀)
これはもうド定番ですよね。

キャラの描き分けに難があって誰が誰だかわからなくなりがちではありますが、源氏物語のストーリーをザックリ把握できて、漫画としても自然に読める非常に有用な作品です。
とりあえず「勉強にわりとモロに役に立つ」漫画3種を紹介しました。
何を読んでいいかわからない人は、まずこれら3種を読破してみてはいかがでしょうか。
次回は、わたしの前職でもある「日本語教師」に関連した本でも紹介しようかなぁ、と。
ふつう「外国人が習う日本語の教科書」なんて見たことないでしょうから、面白いかもしれない。
で、夏期講習、無料体験がんばっていっぱいやります。
わたしが授業するとどれぐらい楽しくわかりやすいのか、一度体験して驚いてほしいと思います。