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「やさしい中学国語」発刊に寄せて
いよいよAmazonにも入荷され、いつでもご注文いただける状態を迎えました。
版元は今までと同じく学研プラスさんからです。
共著と合わせると「古文単語速読マスター500」に続く3冊目、単著としては「高校現代文をひとつひとつわかりやすく」に続く2冊目の作品となります。
ご存知の方はご存知でしょうが、本来「ひとつひとつ」よりもこっちの方が先に出る予定で、つまりわたしのデビュー作はこの本であったはずなんです。
それがまぁいろいろありまして発売が伸びまくっていたわけで、ようやく日の目を見ることができます。
大変よろこばしい限りです。
発売が延びた分、かなりの回数推敲に校正を重ねることができたので、内容的には相当グレードアップした面もあるでしょう。発売が延びたおかげで。
いいのか悪いのか。
で、どういう本かと言いますと。
全部で600ページを超えるかなりの大作でして、タイトルどおり「中学国語」です。
今までの2冊はいずれも高校生・大学受験向けでしたから、今回が初の中学生・高校受験向け作品となります。
まぁもとはといえばこっちが本職ですからね。
コンセプトとしては、
「高校受験に出る内容は、どんなジャンルであろうと余すところなく扱う」
「知識の羅列ではなく、キッチリと仕組み・メカニズム・意味内容を説明しきる」
「先生と生徒の『会話/対話』で書かれた、実際の授業に限りなく近い進行」
「基礎問題からスタートして、実際の入試過去問で演習まで扱う」
というところでしょうか。
よって、7年分の全国津々浦々、公立入試から難関私立・国立まで、まぁ嫌になる数の過去問を分析しました。
当時はまだ関東とか仙台をかけずり回ってた時期なので、ホテルや代ゼミの講師室に「電話帳」持って行って、空き時間はずっと分析やってましたね。あれはなかなか厳しい生活でした。もうやりたくない。
ということで、網羅性はかなりのものだと思いますし、
中学国語で困ったら、とりあえずこの本を開けばなんとかなる
と言える一冊になったんじゃなかろうか、と。
これから受験勉強をはじめようとする人、これから中学校に入ろうという人、それらの指導者の人は、どうぞ一度中身を見ていただきたいところです。
現代文分野については、「ひとつひとつ~」だとちょっと難しい、と思う高校生にもいいと思いますよ。
具体的に扱っている内容は次のとおりとなります。
第1章
漢字の成り立ち、書体、部首、辞書、漢語和語外来語、熟語の構成、手紙、文法、敬語
第2章
古文(かなづかい、読解法、文学史)
漢文(訓読、漢詩、故事成語)
第3章
・詩、短歌、俳句(表現技法、形式、入試演習)
・小説(読解法、入試演習)
・説明文(読解法、入試演習)
自分で言うのもアレですけど、結構がんばったと思う。
しかも、これが全部「会話調」で、実際の授業のようなスタイルで進んでいくわけです。
そりゃ600ページも超えるというもの。
いや、実際のページ数まだ知らないんでイメージで言ってますけど。
あ、ちなみに、またしても横書きです。
来年出る4冊目も横書きです。
いや、別に縦書きが嫌なわけじゃないんですけどね。
レイアウトのことを考えるとどうしても横書きのほうがいろいろと都合がいいというか。
それでは、既刊2冊ともども、末永く「やさしい中学国語」、お引き立てくださいますようお願いを申し上げます。
次回は高校古典文法について何らかのアレを出すことになろうかと思います。